続・アイルランドで語学留学していた時の思い出

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アイルランドで語学留学していた時の思い出』で書いた、櫻井が語学学校に通っていたころの担任の話。

櫻井が語学学校を修了し、音大生活に慣れようとしていたころ、SNSを通じて彼から連絡があった。どうやらダブリンのシティ内のパブでライブ演奏の企画をやるらしく、櫻井にも出演してほしいとのことだった。彼は語学学校でダブリンを観光するツアーをよく企画していたけれど、独立して小さなツアー会社を立ち上げたらしい。

ライブ演奏の企画というのも、「いろんな国籍のミュージシャンが、いろんなジャンルの音楽を演奏する」というものだった。櫻井は日本人でジャズを演奏していたから、うってつけだったわけだ。語学学校でさまざまな国の人と関わっていた、彼らしいアイディアだった。

櫻井は音大の友人らを誘った。企画に沿って、メンバーはスペイン人のギタリストとブラジル人のピアニスト、楽曲は比較的有名な古いビバップを選んだ。すると彼から「出演者全員のコンピレーションCDを作りたいから、何か1曲送ってくれ」と連絡がきた。普通のビバップを録音しても良かったのだけれど「せっかく形に残るのだからもう少し凝ったものにしたい」ということで、5拍子にアレンジしたスタンダード曲を送ることに。これがライブでもたいそう好評だった。

他にもロック音楽やカントリー、アフリカ系の民族音楽まで、あらゆる国の出演者があらゆる音楽を演奏していた。しかも、すべからく上手い。お客さんの反応も暖かくて、アイルランドはパフォーマンスの国なのだと実感できた。

その後も櫻井は彼に誘われ、アイルランドのパブで演奏させてもらった。基本的に出不精な櫻井が、語学学校の時にギネスの工場へ行ったり、ダブリンのシティ内を散策したり、パーティに参加したりしたのは、全部彼の影響だ。パブでの演奏も含めて、櫻井に最もアイルランドを体験させてくれた人と言える。祝福を願って。

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