ザック・スターキー

イギリス出身のドラマーで、イギリスのバンド「ザ・フー」や「オアシス」のサポート・メンバーとしてよく知られています。フーもオアシスも、イギリスを代表する、超メジャーなロック・バンドです。そのサポート活動しているだけで十分有名と言えますが、そのキャリアよりも彼を有名にしているものがあります。彼の父親です。彼の父親は、ザ・ビートルズのリチャード・スターキー、通称「リンゴ・スター」なのです。

ザックは、世界で最も成功したドラマーである父親から、手取り足取り教えてもらったわけではありません。ドラムを始めた10歳のころに、1度レッスンを受けただけで、それ以来、リンゴが彼にドラムを教えることはなかったそうです。リンゴいわく、「彼には、自分と同じ道を歩んで欲しくないし、弁護士か医者になるものと思っていた」だそうです。その後、彼は独学でドラムを学び、12歳のころには、パブでバンド演奏をするようになったり、地道に音楽活動をしたりしていきました。

そんなザックにも、師匠と呼べるような、大きな影響を受けたドラマーがいました。フーのオリジナル・メンバーで、今は亡きキース・ムーンです。もともとリンゴと仲の良かったキースは、息子のザックにドラム・セットをプレゼントしたり、ドラムの演奏法について話し合ったりしたそうです。ザックはキースのことを「キースおじさん」と呼ぶようになり、親密な関係であったことがうかがえます。1度レッスンをしただけのリンゴに比べると、キースの方がよっぽど先生らしかったのではないでしょうか。



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ザックは、父親によって有名になったドラマーと言えます。しかし、彼のドラムの技術は、著名な父、そして、著名な先生を持ったことに起因しているわけではありません。実際、テクニック面において、ザックは、両名より上であると言われています。彼のドラムが上達したのは、彼自身がやるべきことをやったからです。

どんな父を持とうとも、どんな先生に教わろうとも、どう育つかはすべて当人次第です。父や先生にできるのは、せいぜい、その責任を負うことくらいです。

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