サムソン

某国の大企業と名前が似ていますが、あちらは『サムン』です。サムソンは、旧約聖書の士師記に出てくる士師の1人です。「士師」というのは役職の一種で、イスラエルという国を導くリーダーのことを指します。「神様によって任命された戦う総理大臣」と思っていただいて構いません。聖書に出てくるリーダーといえば、アブラハム、モーセ、ダビデなど、神様を礼拝し民を励ました、いわゆる「絵に描いたようなスーパー・ヒーロー」が有名です。しかしサムソンは、聖書の中でも珍しいダーク・ヒーローです。

○信心深い奇人?

サムソンは大変な力もちで、登場早々、襲いかかってきたライオンのアゴを素手で引き裂いていますし(士師記14:6)、敵国の民を2,000人以上殺しています(士師記14:19、15:15、16:30)。また、彼を騙した妻の実家の畑にしっぽにたいまつをくくりつけた狐を300匹も放つ(士師記15:4-5)など、世が世ならサイコパスとされる行ないが目立ちます。

○怒りは悪いものではない、が

サムソンという人を一言で言い表すと、「怒りの人」です。信仰に深い、神様に愛された人でしたが、その原動力は、身を焦がすほどの怒りでした(士師記14:19、15:3)。聖書は「怒るに遅く(ヤコブ1:19)」と教えています、怒りそのものは否定していません。怒って良いのです。ただ、サムソンがそうだったように、怒りの応酬は死なのです(士師記16:30、31)。



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僕は短気ですが、怒る勇気はありません。単純に、死ぬのが恐ろしいのです。

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