音楽の世界に身を投じるようになったきっかけはプレステ2だった

プレステ2は、2000年にソニーから発売された据置機『プレイステーション2』のことです。「旧プレイステーション(以下、プレステ)のソフトが遊べる」「DVDが再生できる」「オンラインにも対応」という高機能の上に「値段が安い(発売当初39,800円。当時はDVDプレイヤーだけで40,000〜50,000円しました)」という特徴もあって、家電としても大ヒットしたゲーム機です。

当時の櫻井家にはニンテンドー64(任天堂)、ドリームキャスト(セガ)、セガサターン(セガ)という3つの据置機があり、プレステは持っていませんでした。友人の話を聞いて「プレステのゲームもやってみたいなあ」と思った矢先、プレステ2が発表されたのです。ドリームキャストでオンライン・ゲームにハマっていた時期でもあったので、オンライン対応も決め手の1つでした。

小、中学生と昼夜逆転した生活を送りながら「このままずっとゲームをしていくのだな」と思っていました。ところが、購入してから2年、プレステ2がゲームソフトを読み込まなくなってきたのです。クリーニングしても一向に良くならないので、一体どうしたものかと調べたところ、「初期型のプレステ2は、買ってからある程度時間が経つとディスクを読み込まなくなる」という不良があることがわかりました。俗に言う「ソニータイマー」です。



★オススメ ライブ




当時の僕はバイトもできない中学生でした。修理したり買い替えたりする金銭的余裕はないですし、新しくしても2年周期で壊れるなら意味がないと思ったのです。これをきっかけにゲームへの熱は急激に低下、「もっとお金のかからない趣味に変えよう」と決意し、音楽に没頭するようになったのです。このように、大きなウェイトとなっていたゲームへの情熱を音楽へ移したきっかけを作ったのが、プレステ2だったのです。

もしプレステ2が壊れなかったら、ずっとゲームをやり続けていたでしょう。仕事もゲーム関係の職を選んだはずです。音楽も始めていなければ、クリスチャンにもならなかったでしょう。あれ以来ゲームにはめっきり興味を失ってしまった、と思いきや、今はニンテンドースイッチが欲しくてたまりません。依存とは、かくも恐ろしきものなのです。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


上部へスクロール