図書館に住みたい

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櫻井の夢というか、願望をわかりやすく例えた言葉である。細かいことを言うと、「住む」と言う以上、台所や風呂などの生活空間は欲しいし、ギターは持ち込みたい。また、利用者・係員などはいらない。自分ひとりで図書館をまるごと独占したいのだ。さらにに欲を言えば、働きたくない(これが一番の願望かもしれない)。経済的な問題以外にも、まだ2つ問題があるけれど、それさえクリアできれば、1歩も外に出ることなく一生図書館で暮らせると思う。これを昔、知人に話したら「絶対に途中で飽きる」と笑ったが、一生と言っても、せいぜいあと60年くらいの期間である。そんな短期間で飽きることは、まずない。

まず、図書館の最大の特徴として、各分野、ありとあらゆる書物が揃えられていることが挙げられる。そういう意味では「本屋に住みたい」でもいいのだけれど、一般書店に古い本は置いていないし、古本屋には新しい本が置いていないことが多い。図書館には新旧問わず本が蔵書されており、本だけでなく、新聞、CD、DVDなど、数多くのメディアが取り揃えてある。品揃えだけならオンラインでもいいけれど、読みたい本が明確に決まっていない場合、デジタルよりアナログの方が選定しやすい。実際に読書する場合も、タブレット端末よりも紙媒体の方が読みやすい。

また、図書館には冷暖房が完備されているし、静かな空間を得やすい環境にある。音楽コーナーにあるギターの本を読みながら、爆音で演奏することだって可能だ。最近ではどこの図書館にもパソコンが置いてあって、インターネットができる。他の図書館から本を取り寄せる時や、たとえば、ギター・エフェクターに関する本を読んで「この歪みを試したい」と思った際、オンラインショップするのにインターネットが必要なのであって、誰かと繋がりたい、という願望があるわけではない。

さて、最初に「経済的な問題以外にも、まだ2つ問題がある」と書いた。そのひとつは、「健康上の問題」である。図書館といっても完全に閉鎖された空間ではないし、窓を開けたり、屋上へ出たりすれば外の空気を感じることはできる。運動不足も、館内の階段を上り下りしたり、必要であればトレーニング・マシーンを買ったりすればいい話である。この場合の健康上の問題とは、怪我や病気をした際は、図書館の外に出ざるを得ない、ということ。一番起こり得る病状は「視力の低下」だろう。自宅に眼科とメガネ屋を作るわけにもいかない。

もうひとつは、「宗教上の問題」である。しかしこれは、問題ではなく「選択」と言うべきかもしれない。自分の願望よりも大切なものがこの世界にはある、ということ。

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