バスドラムに穴が開いている理由

バスドラムの正面部分(客席側)には、意図的に穴が開けられていることがあります(上図参照)。真ん中に大きく開いている場合もあれば、端に小さく開いている場合もあります。この穴は空気穴のようなもので、バスドラムの音色を変化させる効果があります。

「穴を開けることでどういった変化が起きるか」を説明する前に、穴を開けない状態で叩くとどうなるかを解説しておきます。バスドラムに限らず、ドラムは「シェル」と呼ばれる筒状の胴体部分の両面にヘッド(皮)が張られています。

ヘッドを叩くとシェル内の空気が上下に動き、両面のヘッドが振動します。すると、ヘッドと共にシェルも振動し、より大きく発音されます。シェルやヘッドの振動がしている間はずっと音が鳴るため、「ぼーん」という長い音になるわけです。

ヘッドに穴を開けると、中の空気が押し出され、ヘッドの振動が抑えられます。ヘッドに比例して、シェルの振動も抑えられるため、「ぼん」という短い音に変化します。この締まった音がバスドラムの音として好まれるため、穴を開けていることが多いのです。

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穴は大きければ大きいほど音が短くなり、アタック音(物と物がぶつかる音)が強調されるため、ロック音楽などの激しいジャンルでは大きな穴が開けられます。また、端の方に開けられることが多いのは、「マイクのセッティングが楽になる」という理由があります。さらに、マイクを穴に入れることで打面との距離が近づき、アタック音が強調されます

ちなみに、ジャズはアタック音が抑えられた方が好まれるため、穴の空いていないバスドラムがよく使われます。ヘッドにガムテープを貼ったり、シェル内に物を詰めたりすることでも穴を開けるのと同じような効果が得られます。

スタジオに入ってテクニックを磨くのも良いですが、たまには自分好みのセッティングを探すのに時間を費やしてみてはいかがでしょうか。ただし、原状回復することをお忘れなく

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