デパートの地下フロアの通称で、惣菜やスイーツ類を中心とした食品売り場のことを指します。デパートの中で最も混雑するエリアであり、とりわけ年末やお盆は帰省のお土産を買うため、有象無象の人々が砂糖に群がるアリよろしくデパ地下へ殺到します。僕には土産を買う習慣がなく、あったとしてもスーパーで事足りるではないか、と考えているのですが、友人いわく、「そこでしか買えないものがある」そうです。ようするに、帰省先のために買うというより、自分が買いたいから買っているわけです。
人が多いこともビックリなのですが、洋菓子コーナーの商品名にはいつも驚かされます。バームクーヘンくらいは知っていますが、マドレーヌとか、トルテタタンとか、マスカルポーネクリームとか、字面から味が想像できない商品ばかりでさっぱりわかりません。ひょっとしたら、日本語じゃないのかもしれません。しかも、ほとんど変拍子です。トルテタタンは3拍子なので単純拍子ですが、アクセントの位置が1のオモテ、2のウラ、3のオモテと一筋縄ではいきません(図1参照)。
いっぽう、和菓子コーナーは大福とか、羊かんとか、どら焼きなどの2拍子が目立ちます。外国すげえ、と思いきや、コージーコーナーは超が付くほど4拍子です。ただ、「銀座」が付くと11拍子になります。りくろーおじさんの店も11拍子です(図2参照)。
和菓子にも洋菓子を唸らせるような変拍子スイーツはないかと探してみたところ、「白玉屋新三郎」という店舗がありました。銀座コージーコーナーやりくろーおじさんの店と同じ11拍子です(図3参照)。しかも、洋菓子店2店舗に比べ、なかなかトリッキーなリズムです。動画にしたので、参考にしてみてください。今後こうした変拍子和菓子店が増えることを願います。
PDFはこちら:デパ地下(クリックでダウンロード)
動画1 銀座コージーコーナー
動画2 りくろーおじさんの店
動画3 白玉屋新三郎