暗譜演奏

読んで字のごとく、譜面を暗記することを「暗譜」と言い、その状態で演奏することを「暗譜演奏」と言います。広義には、譜面が読めない人が譜面なしで演奏することも暗譜演奏に含まれます。ようするに、譜面を使わずに演奏することです。譜面が読めない人は必然的に暗譜演奏しなければならないため必須になりますし、譜面が読める人であっても非常に有用なスキルとなります。たとえば、ステージに譜面台があると動きにくいですし、姿勢や表情も固くなりがちです。「譜面を忘れる」「譜面が風に飛ばされる」といったトラブルも回避できますし、「見る」というインプットの動作が1つ減るので、集中してアウトプット(パフォーマンス)できます

暗譜の基本は「覚えるまでやる」という反復練習です。ただ、その前に「覚えよう」という意識を持たなければなりません。「何回か演奏すればそのうち覚えるだろう」という惰性で続けていると、苦手なポイントがおろそかになり、同じミスを繰り返しがちです。また、「譜面台に譜面は置いておくけれど、なるべく見ないようにする」というのも、なんやかんや見てしまうのでおすすめできません。自分の能力に応じて記憶する範囲を決め、演奏中は譜面を裏返し、4小節覚えたら次の4小節、という風に徐々に覚えていくのがベターです。



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僕の場合、8ビートを「どんつんたんつん」、フィル・インを「たかとん」という風に、音情報を文字情報に置き換えて覚えることが多いです。これは構成を覚える時も同じで、メロディのリズムを文字化したり、歌詞の内容で展開を覚えたりしています。また、「2ページ目の最後にダル・セーニョがあって、1ページ目の真ん中らへんに戻る」という風に、譜面を1枚の画像として記憶する方法もあります。前者は左脳タイプ、後者は右脳タイプと呼ばれることがありますが、せっかく2つあるのだからどちらの脳も使えるようになりたいものです。

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