ジェネラリストの時代

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特定の技能に長けた人を「スペシャリスト」と呼ぶのに対し、幅広い技能を持った人を「ジェネラリスト」と呼ぶ。前者が「専門家」ならば、後者は「なんでも屋」と言ったところか。

多くの場合、スペシャリストには専用の名前が付けられる。ギターのスペシャリストなら「ギタリスト」だし、パーカッションのスペシャリストなら「パーカッショ二スト」だ。ギターもパーカッションも扱える人は、ギタリストでありパーカッショニストでもある。これらを総称して、ジェネラリストと呼ぶわけだ。

音楽業界は長きに渡ってスペシャリストの時代だった。半端なジェネラリストの演奏よりも、スペシャリストの演奏が重宝されていた。ところが、最近は音楽以外の魅力が世間に溢れているため、音楽は昔ほど売れなくなった。専門分野だけを扱っていても儲からない時代になったのである。

ただ歌を歌うだけは稼げない。ギターやピアノ、作詞作曲は当たり前で、もっとマルチな才能が求められている。役者をやったり、コラムを書いたりする人もいれば、アレンジ、ミックス、プロモーションなどの裏方までこなすミュージシャンも出てきた。近ごろ流行りのYoutuberだって、自分1人で企画、制作、撮影、主演、編集を行なっているのだから、ミュージシャンもそれくらいの能力がないとこの先やっていけないのではないか。

音楽講師も同じだ。ただでさえ今後衰退していく業界なのに、専門の楽器1つだけを教えていくのでは生き残れない。知り合いにサウンドエンジニアの経験と、整体の知識を持ったドラム講師がいるけれど、大変上手いやり方である。今後はこういったものが「箔」になっていくのでは。

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