アコースティック・ギターの思い出

僕が初めて買った楽器は、アコースティック・ギター(以下、アコギ)でした。中学2年生の時で、ハマりにハマっていたテレビゲームやオンライン・ゲームの類を全て売り払ったのをきっかけに、音楽へ興味が移り始めた時期です。それまではCDを借りて聞くとか、合唱の授業で満足していたのですが、多感な年頃ということも相まって、楽器を操るミュージシャンになってみたかったのです。

はじめに「楽器を始めるならジャズを演奏できるようになりたい」という気持ちがあったのですが、ピアノや管楽器は技術的にハードルが高いイメージがありました。調べた限り、ジャズで使うギター(フルアコ)やベース(コントラバス)はどちらも高価だったため、「形が似ている」という理由でアコギを選んだのです。

初めての楽器といえば、1万円前後でケースやアクセサリーが付属している「初心者セット」を買うのが一般的です。しかし、僕が買ったのはアコギ本体だけで3万円という、ちょっと中途半端なグレードのアコギでした。初心者セットが嫌だったとか、試奏して気に入ったから、というわけではありません。根っからのゲームオタクだった僕は、店員と話すことすらままならなかったため、初心者セットの存在に気が付かなかったのです。もちろん「試奏させてください」とも言えませんから、「見た目が普通なら悪い音は出ないだろう」という意味不明な根拠で購入に踏み切ったのです。



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適当に買ったアコギでしたが、実はネックが細く、ボディも小さめだったため、初心者でも弾きやすいモデルだったことが購入後にわかりました。この15年ネックの反りなどの不具合もなく、今なお現役で使っています。可愛さ余って、「クリシェ」という名前を付けました。

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