
国語辞書には、「常に自分の心にとめておいて、戒めや励ましとする格言」と書かれています。英語では、「ポリシー」でしょうか。右があるなら左もあるのでは、と調べてみたところ、「座左の銘(ざさいのめい)」という言葉を見つけました。意味は同じで、右利きの人は座右の銘、左利きの人は座左の銘になるそうです。つまり、両利きの人はそれぞれ1つずつ持てることになります。右に「天上天下」、左に「唯我独尊」だったら、なかなかブッダです。右に「石橋を叩いて渡る」、左に「案ずるより生むが易し」だったら、なかなか二重人格です。
上の例のように、「四字熟語」ないし「ことわざ」を座右の銘にしている人が多くいらっしゃいます。僕の母は、「沈黙は金」が座右の銘だとおっしゃっていました。貴金属に興味がない人だったので、「沈黙に価値はない」という意味でしょう。今は、「沈黙はプラチナ」くらいパワー・アップしているかもしれません。寡黙な人で、幼い僕に対し、「余計なことをとやかく喋るな」と戒めていらっしゃいました。あれは、僕の天邪鬼をあえて狙った教育かもしれません。ところで、沈黙は金って四字熟語? ことわざ?
ここまで書いておいてなんですが、世間一般には、座右の銘がない人の方が多いと思います。座右の銘とは、言ってみれば固定観念の一種であり、それに縛られてしまうのは、ハンディキャップになります。持たないに越したことはないでしょう。ただ、会社の面接では、「あなたの座右の銘は何ですか」と訊かれるケースがあるそうです。営業用に、1つくらい用意しておいてもいいかもしれません。
僕の座右の銘は、「人の嫌がることを進んでやる」です。

