ライド・シンバル

ライド・シンバル(以下、ライド)とは、ドラム・セットに組み込まれるシンバルの一種です。他のシンバルと比べて分厚く大きいのが特徴で、右手(利き手)で一定のビートを刻むことが多いです。小さく叩けば繊細で広がりのある音、大きく叩けば激しく荒々しい音など、様々な表情を持ったシンバルと言えます。平たく言えば「大きなクラッシュ・シンバル(以下、クラッシュ)」で、「クラッシュ・ライド」といったクラッシュとライドの中間に位置するシンバルもあります。明確な定義はありませんが、「サスティンが短く、ピッチの高い1枚板」をクラッシュ、「サスティンが長く、ピッチの低い1枚板」をライドとしているのが一般的です。

クラッシュとライドの違いが大きさだけであるゆえに、クラッシュを使ってライド的にビートを刻んだり、逆にライドを使ってクラッシュ的にアクセントをつけたりすることが可能です。ただ、クラッシュの薄さではアタックが前に出ずアンサンブルに埋もれやすいですし、大きいライドを思いっきり叩けばとてつもない大音量になるので、どちらも叩き方にコツがいります。かといってクラッシュ・ライドは器用貧乏というか、どっちつかずでパッとしない音色なので使いどころが難しく、お世辞にも初心者向きとは言えません。それに、最近はどこのメーカーもクラッシュ・ライドを作っていません。やはり、使い勝手が難しいからでしょうか。

僕はクラッシュの代わりにライドを2枚セッティングしています。大学から「自分のシンバルを買うように」と言われて楽器屋へ買いに行ったのですが、気に入ったクラッシュがなかったのです。いっぽう、気に入ったライドは3つか4つくらいあったので、その中から2枚選びました。ジャズを中心に学ぶ大学だったので、クラッシュがなくても何とかなりましたし、帰国後も同じセッティングで歌モノのポップスを演奏したこともあります。



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たまにクラッシュを使うと便利だと感じますが、今のところライドだけでも不足はありません。強いて不満を挙げるなら、重くて持ち運びがしんどい、という点でしょうか。

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