なぜキーパーは手を使ってもよいのか

キーパーとはサッカーのポジション、あるいは、そのポジションについている人のことを指します。ゴールにボールが入らないよう守備に徹するポジションで、選手の中で唯一試合中に手を使ってもよいことになっています。日本語で「蹴球」と書くことからもわかるように、サッカー最大の特徴は「手を使わず、足でボールをコントロールすること」です。それにも関わらず、どうしてキーパーは手を使うことを許されているのでしょうか。「ルールだから」という理由が知りたいのではなく、なぜそういったルールになったのか、という理屈が知りたいのです。

まず思いつくのは「ゴールポストが身長よりも高いから」です。頭よりも上の高さにボールを蹴られてしまうと、足で防ぐことが極めて困難になります。 「ゴールに向かって打たれたボールに限り手を使ってもよいことにする」のように手の使用を限定的すると、「ゴールに向かって打たれたボール」を定義しなければならなくなるため、手を使ってもいいポジションを作った方が単純というわけです。しかし、それならゴールポストの高さを腰の辺りまでにすれば良いでしょう。低くした分を横に伸ばせば攻撃側も公平になります。エアホッケーみたいな感じになるのではないでしょうか。

つぎに、「特殊なポジションを設けることでゲームが盛り上がる」という理屈です。トランプの中でもイレギュラーなカード「ジョーカー」がゲームを盛り上げるように、手を使うイレギュラーなポジションがあることで戦略に幅を利かせることができる、というわけです。この理屈ならばある程度納得できます。しかし、それにしても「手を使う」はやり過ぎではないでしょうか。足でコントロールする、というサッカー最大の特徴を無視し過ぎている気がします。「ボールを2つにする」とか「試合中に1度だけボールの大きさを変更できる」みたいなイレギュラーではだめなのでしょうか。



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気になったので調べてみましたが、専門家でも「長い歴史の中で自然発生したポジションであり、明確な理由は不明」という風なことをおっしゃっていました。あと50年くらい経てば見直されるかもしれません。

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