音ゲーは演奏の役に立つのか【前編】

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「音ゲー」とは「音楽ゲーム」の略称で、ゲームのジャンルの一種。ルールは様々だが、多くは「音楽に合わせてボタンを押す」といったリズム要素が強く、音程を操作するものは稀である。最初にヒットしたのは「ビートマニア」や「ダンス・ダンス・レボリューション」、「パラッパラッパー」といったダンス・ミュージックをベースとした音ゲーで、これらの流行りを受けて「ギターフリークス」「ドラムマニア」「太鼓の達人」といった「実在する楽器を模した音ゲー」が登場した。

音ゲーをきっかけにドラム教室に通い始める生徒様は少なくない。特に小学生や就学前の生徒様で、過去に楽器経験がないにも関わらず、驚くほど飲み込みの速い生徒様がいるけれど、「太鼓の達人」の経験者である場合が多かった。

彼らの傾向を見ると、まず覚えが早い。右手と左手を間違えることはあっても、叩く場所を間違えることはほとんどない(あるいは、間違えたという自覚を持っている)。楽譜に対する抵抗が小さく、音の長さの違いはわからずとも、叩く回数は見誤らない。

また、著しく耳が良い。同じグループ・レッスンの生徒様の演奏を聞いて、見よう見まねで叩いていることが度々ある。楽譜が読めなくとも、講師が演奏すれば再現できるのだ。記憶力が良い生徒様も珍しくない。耳で覚え、身体で覚えるため、楽譜がなくても弾けるのである。

どうしてこういった傾向が見られるのか。実を言うと、櫻井も音ゲー経験者であり、趣味が高じてドラム講師になった口である。こういった経験も踏まえ、次回は音ゲーがもたらす楽器演奏への影響を考察する。

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