運命の赤い糸

「人の出会いは運命によってあらかじめ定められており、恋仲になるべくして出会う人同士の小指は見えない赤い糸で結ばれている」という超理論です。たぶん、今の10代、20代には通じないのではないでしょうか。「なにそれ」と怪訝な顔をするでしょうし、もう少し賢い人なら「見えないのに『赤い』とはどういうことか」と的確に指摘するでしょう。小指同士を結んでいるそうですが材質は不明、太さも謎です。

運命の神様」みたいな存在もいます。人と人の出会いを司る神様らしいのですが、これも主に扱うのは恋愛関係です。ひょっとしたら、部署ごとに担当の神様がいるのかもしれません。一生の友との出会いを司る「天命の神様」とか、避けて通れぬ強大な敵との出会いを司る「宿命の神様」とか、大貧民でカードが絶対に4枚揃う「革命の神様」とか(ポーカーだったら最強なのに)。次から次へとトラブルに巻き込まれる人は「絶体絶命の神様」に愛されているのではないでしょうか。

男運」「女運」という言葉もあります。男性との出会いを司るのが男運なので、男運を持っているのは女性です。男運があると男性関係に恵まれるそうです。しかしこれも恋仲限定で、たとえば、良い男友達と縁がある男性は「男運がある」とは言いません(天命の神様の管轄です)。前述の赤い糸や運命の神様に比べると、「三十路前にして浮いた話の1つもなく、自分は本当に男運がない」という風に、ネガティブで用いられることが多いです。



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「僕と君は運命で結ばれているんだ」と責任転嫁するより、「あなたが好きです」と素直に伝える方が好感を持たれるのではないでしょうか。

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