深夜番組に学ぶ小学生

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小、中学生のころは夜型の生活を送っていた。深夜2時まで起きていると母親に怒られるため、いつも1時半くらいまで起きていたと思う。朝は当然起きられないし、朝食を食べる時間もない。ゲームとネットと深夜放送に明け暮れ、不摂生の限りを尽くしていた青春時代である。

夏休みや冬休みといった大型連休になると生活リズムは完全に逆転し、朝寝て夕方起きていた。母親に「あんたはゲームで身を滅ぼす」と言われたのもこの時期である(参考『エクストリーム睡眠生活』)。どのチャンネルもだいたい2時くらいまではバラエティだったり、アニメだったりを放送しているのだけれど、3時を回った辺りからマイナーな映画か通信販売番組(以下、通販)しか流れなくなる。いつもゲームをしながらテレビを見ていたので、ストーリーを追いかける映画より、同じことを何度も繰り返す通販をよく見ていた。

複数の通販であらゆる商品を見た結果、「商品によって売り文句がある」と気がついた。たとえば、トレーニング・マシーンの売り文句といえば「手軽に身体を鍛えられる」だけど、他にも「軽くて持ち運びに便利」とか「強くて丈夫」とか「安全」などがある。健康食品でも洗剤でも高枝切りバサミでも、複数の商品を比べるとボキャブラリーは増えていく。

すると、これらの売り文句を全て兼ね揃えている商品は、通販ではまずお目にかかれない。つまり、言っていない売り文句が何かしらあるわけだ。これに気がついた当時小学生だった櫻井は、「この『言っていない売り文句』こそ商品の欠点である」と推測した。「なるほど、詐欺師はこうやって人を騙すのか」とも思った。

今ではすっかり朝型になり、通販を見ることもなくなった。現代の通販はどんな手法で商品を売っているのだろう。大して変わっていないのでは、と予想しているけれど。

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