正月の有名な特別番組の企画の1つで、端的に言えば「値段の高いものと安いものを判別する」です。題材は食材だったり芸術作品だったり様々ですが、その中に「ストラディヴァリウスと入門用のバイオリンを聞き分ける」というテーマがあります。入門用といっても数十万円する楽器なので、決して安物ではないのですが、ストラディヴァリウスが破格なので引き合いに出されているわけです。
僕はこの企画を実家のテレビで見ることが多いのですが、バイオリンの聞き比べはこれまで外したことがありません。バイオリンの演奏経験があるわけではありませんし、クラシックに通じているわけでもありません。ただ、ストラディヴァリウスほどではないとはいえ、いわゆる「ビンテージのギターやドラムの特徴」を知っているため、その知識を応用しているところはあります。
ビンテージ楽器の特徴を具体的に理解するのは非常に難しいです。強いて表現するならば、「柔らかい」「太い」「深い」「丸い」「甘い」と形容できるかもしれません。このように、抽象的なイメージで音をとらえることがポイントです。もう少し具体的に説明すると、ビンテージ楽器は高域よりも低域が前に出る傾向があります。同じ音程を聞き比べ、1音が長く伸びているように聞こえた方を選んでみましょう。
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いろいろとうんちくを垂れたものの、「そもそも2択なので適当に選んでも50%の確率で当たる」という理由が最も大きい気がします。正直、バイオリンの比較は他の題材に比べて簡単です。サックスのアルトとテナーを聞き分けられる人だったら誰でも当てられるのではないでしょうか。