読んで字のごとく、ドラムスティックを回転させる技術のことです。演奏時に使える実用的なものもありますが、基本的にはパフォーマンスを目的としたテクニックです。基本的に回し方はペン回しと同じですが、ペンよりも大きく重量もあるため、慣れるまで多少時間がかかるかもしれません。
最もポピュラーな回し方は、人差し指と中指で挟んで回す方法でしょう。一般名称があるか不明ですが、僕は8の字回しと呼んでいます。
1. 手の平を身体に向けて構える
2. 人差し指と中指でスティックを挟む
3.チップで円を描くようにスティックを動かす
動かす方向は時計回りでも反時計回りでも可
このテクニックは、チップとグリップが円運動をしているだけで、スティック自体が回転しているわけではありません。正確には「ドラムスティックが回転しているように見せる技術」と言えるでしょう。指でスティックをホールドするのでスティックを落とすリスクが低く、スティック回しのフォームへの切り替えが容易であるため、演奏中にスティック回しをする際、頻繁に用いられます。
スティックを動かすポイントは、
★オススメ ライブ
〇腕や手首、スティックを挟んでいない指が動かないように意識する
〇挟むポイントが遠心力でずれないようにゆっくり回す
〇スティックを持ち上げる時(右手の場合、時計回りであればチップが6時から12時へ動く時)に力を加える
〇指を傷めないように第1関節と第2関節の間で挟む
などが挙げられます。指の脱力ができていないと腱鞘炎になる恐れもあるので、痛みを感じたらすぐやめるようにしましょう。
次回は、スティック自体を回転させる方法と、櫻井が普段から使っている実用的な方法を解説します。