スティックを持ち替える必要はあるのか

Pocket

「ロック音楽には太くて長いモデル、ジャズ音楽には軽くて細いモデル」という風に、音楽のジャンルによってスティックを持ち替えるドラマーがいる。スティックによる音の変化は凄まじく、メイプルとヒッコリー、ウッド・チップとナイロン・チップとでは音程が変わってしまうほどだ。他の楽器(スネアやシンバル)と比べて安価であるし、楽曲に合わせてアプローチを変える人がいてもおかしくはない。

また、スティックを持ち替えて演奏できるなら、どんなスティックでも扱える、という見方もできる。固有のスティックを使い続け、「このスティックでなければ演奏できない」といった依存におちいらずに済むわけだ。弘法筆を選ばず、である。

「レコーディングとライブでスティックを使い分けている」というドラマーもいる。特に、「ライブではアルミ製のスティックを使うが、レコーディングには木製のスティックを使う」というドラマーが目立つ。「アルミ製のスティックは頑丈で音量も大きいためパフォーマンス向き」という理由もあるだろうけれど、レコーディングでアルミ製のスティックを使うとアタックが強く、ピッチも高くなってしまうため、音質が犠牲になるのを懸念しているのではなかろうか。

櫻井は、スティックの持ち替えをしていない。どんなジャンルでも使うスティックは1種類だけで、叩き方で差異をつけるようにしている。コントロールの仕方さえ覚えれば、他のスティックを使ってもある程度は対応できる。試したことはないけれど、アルミ製のスティックでジャズ音楽を演奏することもできると思う。どちらかと言えば、こちらの方が「弘法筆を選ばず」だと櫻井は考えている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA