ジャズ・ドラム遍歴

○はじめての2人

ジャズ音楽に興味を持ったきっかけがビル・エヴァンスやオスカー・ピーターソンのピアノ・トリオの作品だったため、僕が憧れた「ジャズ・ドラム」は、彼らと共演していたポール・モチアンエド・シグペンのブラシ・プレイでした。「ドラムはやかましい楽器」というイメージを払拭する細やかで流れるサウンドに惹かれ、「絶対にブラシで演奏できるようになりたい」と決意したのです。



ドラムを始めた高校生当時に習っていた先生はジャズを教えてくださる方でなかったため、初めは独学でした。ところが、前述のモチアンやシグペンは50年代後半から60年代にかけて、バップからモードへ移行するややモダンな時節の演奏です。バラードはともかく、ミドルアップのスウィングやスティック・プレイは、何をやっているのか皆目検討がつきませんでした。

ポール・モチアン

エド・シグペン

○刺激的な2人

「まずはルーツを辿ろう」と時代を逆行していき、最初に衝撃を受けたのがバド・パウエルのトリオでドラムを叩いていたマックス・ローチと、ジャズ・メッセンジャーズのアート・ブレイキーの演奏でした。まだ楽器経験の浅い僕でも聞き分けられるほど特徴的なサウンドとフレーズで、コピーしたくなる魅力を持ったドラマーでした。

当時、読んでいたドラムマガジンのインタビューで、スティーブ・ジョーダンが「初めてコピーしたのがアート・プレイキーの『ブルース・マーチ』だった」と答えていたのを見て自分もコピーした記憶があります。もちろん、ロールの技術なんて知らないので、終始指を痛めていました。しかし、最初から最後まで、できる限り細かいところまでコピーしたこの経験により、今の音楽性が培われたと思います。

マックス・ローチ

アート・ブレイキー



○楽しい2人

それからは一番好きなビバップに没入していきました。特に好きだったのがケニー・クラークジミー・コブです。クラークは言わずと知れたビバップ・ドラムの名手ですし、コブは名盤『カインド・オブ・ブルー』や、ウィントン・ケリーとの作品を好んで聞いていました。とにかくシンプルで目立たない、いぶし銀のようなプレイが格好良くて、音源に合わせて楽しく演奏していました。

自分でも驚くことに、ここまでがすべて独学です。この後、「人に教えられるくらいジャズを学びたい」と思ってジャズ系の専門学校へ進学するのですが、ここではもっと基本的なテクニックを学ぶこととなり、結局、僕が本格的にジャズを教わり始めたのは海外に留学してからでした。

ケニー・クラーク

ジミー・コブ

○集大成の1人

こうして思い返してみると、「ドラムは仕事」と割り切ってきた僕が、ジャズに関しては「自分の好き」を貫いていたことに気づかされます。その集大成とも言えるのが、音楽大学で研究したフランキー・ダンロップです。彼のソロをトランスクライブ(転写)し、彼についての論文を書き、彼が活躍したセロニアス・モンクのカルテット作品を毎日のように演奏した結果、僕のビバップ愛はひとまず、収まるべきところに収まりました。決して「飽きた」のではなく「満足した」と同義で、このような感覚を覚えたはドラムを叩くようになってから初めてのことです。自分が目指していた自分になれたのかもしれません。

フランキー・ダンロップ



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