ミュージシャンはステージに立つと人が変わるのか

友人に「櫻井ティモは普段ちゃらんぽらんなのに、ステージに立つと人が変わる」という風なことを指摘されました。とうとう双子の兄が代わりに演奏していることがバレてしまったかと内心ひやひやしました。僕のことはさておき、「ステージに立つと雰囲気が変わる」というミュージシャンがいるのは事実です。大きく分けると「雰囲気が変わってしまう人」と「雰囲気を変えている人」という2タイプがいます。

◯雰囲気が変わってしまう人

自分の意図とは無関係に雰囲気が変わってしまうタイプです。一番の原因は「緊張」でしょう。人前に出ることで表情が硬くなったり、身体が強張ってしまったりして、実力が発揮できない人がこれにあたります。ステージ慣れしていなかったり、あがりやすい体質だったりすると否応無くこのタイプになってしまうでしょう。

いっぽう、緊張することでかえってモチベーションが上がったり、パフォーマンスが向上したりする人もいます。いわゆる「本番に強いタイプ」です。リハーサルでは上手くいかなかったことが、ステージに立った途端にできるようになります。しかし、毎回本番に強い人はそういません。もしいれば、ステージのために生まれてきた天性のパフォーマーと言えるでしょう。



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◯雰囲気を変えている人

パフォーマンスのために、あえて雰囲気を変えているタイプです。メイクや服装をバッチリ決めたり、派手に動き回ったりする人もこのタイプと言えるでしょう。特にバンドマンはこの傾向が強いような気がします。何を意図して雰囲気を変えるのでしょうか。単に「目立ちたいから」という人もいますが、ある程度こなれてくると「観客を楽しませたいから」という理由が主になりやすいようです。

演奏している本人が雰囲気を変えているつもりでも、客観的に見ると全然雰囲気が変わっていない、というケースもあります。とあるボーカリストは「楽曲を目立たせるために大きな素振りはしない、MCもしない」というコンセプトで、ずっと棒立ちで歌っていましたが、観客は「ボーカリストに魅力がないから、曲を聞く気になれない」という感想を抱いていたようです。注意しましょう。

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