エクストリーム睡眠生活

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前回の『エクストリーム食生活』に比べると大してエクストリームしていないのですが、櫻井が最も寝ないで過ごしていたのは、新聞配達をしながら専門学校へ通っていたころです。夜の10時から朝の2時半という4時間半睡眠を2年間続けていました。週に1度は朝刊を休めますし、休刊日もあるので、毎日というわけではありませんが、はたから見ると非常に短い睡眠時間であるようです。初めの数ヶ月は昼に仮眠をとっていましたが、「仮眠する時間がもったいない」と思い直してからは仮眠がなくても平気になりました。

もともと櫻井は朝が弱いタイプで、1日に8時間は寝ないと満足に活動できない子どもでした。それなのに夜遅くまでゲームをするものですから、小中学生のころは母が怒鳴ってもふとんから出られないような、典型的な夜型人間だったのです。夏休みは毎夜ゲームと、深夜アニメとテレビショッピングを見るのに明け暮れ、陽が昇ってから眠る、という生活を繰り返していました。母が「あんたはいつかゲームで身を滅ぼす」と見切りをつけたほどです。

今のような朝型人間に変わったのは高校に入学してからで、原因は2つあります。1つは、ゲーム類をすべて手放したこと、もう1つは、仕事を始めたことです。朝6時のコンビニのアルバイトでしたが、どうしてか「仕事は真面目にやらなければならない」という変な意識があって、そのせいで「絶対に寝坊できない」と自分で自分を戒めていたのです。どうしてそんな意識を持ったのかはわかりませんが、たぶん、早く大人になりたかったのだと思います。

新聞配達をしながら学校へ通うことを櫻井に決意させた友人は、1日に18時間勉強して夢を叶えました。櫻井が知っている中で最もエクストリームな睡眠生活を送っている友人は、1日に20時間働いていることもあるようです。しかも、その友人いわくく「自分はまだマシな方」と言うのです。ただ不思議なことに、2人とも「休みたい」とは言うのですが、「寝たい」とは言わないのです。考えてみればたしかに、今まで「寝たい」と思って寝たことはない気がします。睡眠は、欲求というより防衛なのかもしれません。



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