かくれんぼ

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比較的広範囲で行なわれるフィールド・スポーツの一種。2名以上の複数人が、物陰などを利用して隠れる側と、それを見つけだす鬼側に分かれる。制限時間内に見つからなければ隠れる側の勝利、全員見つければ鬼側の勝利となる。見つけた後の確保(タッチ)までを含めた「かくれ鬼」や、鬼に見つかった人が鬼と化す「かくれふえ鬼」など、亜種が多く存在する。校庭のように走り回れるスペースで行なわれる鬼ごっこと違い、かくれんぼは隠れるためのスペースを要するため、入り組んだ建物内で行なわれることが多い。

他の鬼遊びと一線を画する、かくれんぼの最大の特徴は「体力よりも知力を要する」ということ。隠れる側はじっと静かに身を潜める忍耐力が求められるし、鬼側はわずかな痕跡も見逃さない観察力が必要になる。どちらにも共通して言えるのは、「自分が鬼ならここを探す」「自分が隠れる側ならここを選ぶ」という具合に、いかに相手の思考をトレースできるかが勝敗を決める。たとえば隠れる側には、鬼側の「ロッカーや物置小屋など、人が入れそうなスペースを片っ端から調べていこう」という思考の裏をかいて、高所から鬼の動きを把握しつつ、後をつけるようにして移動する、というような戦法がある。

「相手の思考をトレースし、奇をてらうか」がかくれんぼの勝利条件だけれど、音楽の世界にも同じことが言える。ミュージシャンとして成功するためには、自分の音楽にお金を払ってくれる対象(観客や聴衆)の思考をトレースし、「こういう作品やサービスを提供すれば儲かるな」といった先見の明が必至である。そればかりか、「この音楽は新しい」「こんなアイディアがあったなんて」といった、かつてない斬新さがなければ長く続けられない。アイディアを形にする技量も必要だろう。

人の選り好みは時代と共に変わる。「これは最高のアイディアだ」と思えるものも、時が悪ければ成功しない。そんな時はむやみやたらと装飾・改善するのではなく、1度眠らせてしまうのもいいだろう。本当に良いものであれば、来るべき時に真価が発揮される。それまで、息を潜め、じっと忍耐するのだ。鬼に見つからないように。

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