KOパンチに手応えはいらない

とあるボクシング王者がインタビューで「KOパンチ(相手を倒すパンチ)に手応えはいらない」という風なことをおっしゃっていました。王者いわく、「100の力でパンチを打てば相手は倒れるのに、150の力でパンチを打つ練習をしているボクサーが多い」らしく、パンチを出した時の「打った感(手応え)」に慢心して、必要なトレーニングを積んでいないそうです。

これは試合を行なうボクサーを前提に話しているので、たとえば「150の力でパンチを打てるようになりたい」という目的でボクシングをしている人はこの限りではないと思います。王者が懸念しているのは、「試合で相手を倒す(目的)ためにパンチの練習(手段)をしているのに、パンチの練習をすることが目的になっている」という「目的と手段の混同」なのでしょう。



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これは楽器練習にも当てはまることで、「何時間練習した」や「何曲練習した」というような「やった感(手応え)」に慢心しているミュージシャンが多くいます。これも前項同様、「決められた時間や曲数を練習すること」を目的としているのであれば問題はありません。ただ、リングに上がって勝つためには、勝つための練習が必要です。

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