DWのドラム【ドラムメーカーあれこれ】

有名ドラムメーカーの特徴を僕の所感で紹介いたします。第7回は『Drum Workshop』(以下、DW)です。

DWは「ワークショップ」の名の通り、元はドラムの講習会やレッスンを開くスタジオを運営していたメーカーです。その運営を補助するために、スツール(いす)やペダルなどの製造に着手し、ドラム・ハードウエア産業において長い歴史とシェアを獲得しています。

○決して壊れないハードウエア

DWのハードウエアは重量があり頑丈で、「決して壊れないハードウエア」と言われるほどの耐久力があります。これは音にも影響があり、たとえばスタンドはシンバル類の揺れを抑えるためアタックが前に出るようになりますし、ペダルは重厚な太さと音量のあるキックを生み出します。僕が初めて買ったペダルもDWで、当時中古で買ったものですが、20年近く経った今も壊れず、現役で使い続けており、以来、一番の信頼を置いているハードウエア・メーカーです。



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〇音の特徴

ハードウエアで培った経験はドラム製造にも活かされており、DWの音は太く重く、周囲に埋もれないパワーがあります。この特性から長らくロック・ドラマーからの人気を博していますが、最近ではアコースティックな音楽にも馴染むモデルを開発するなど、幅広いジャンルから支持を得ています。ハードウエアと同様にシェルも堅牢で壊れにくく、トラブルも少ないため、ドラマーは安心して演奏に集中できるでしょう。

○ピッチをコントロールするドラム

DWならではの仕様に、タムなどの太鼓類のピッチ(音程)をコントロールして出荷する『ティンバー・マッチング』というものがあります。ドラムを無音程楽器としてではなく有音程楽器として扱う、というコンセプトで、まさに「完成されたドラム」と称するにふさわしい、優れたバランスを持っています。特に、タムを多くセッティングするメタルやハードロックといったジャンルで、美しい音程感のある演奏ができるでしょう。

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