緊張感

緊張感を表す時、日本では、「プレッシャー(pressure)」という言葉がよく使われます。英語圏では、普通「ナーバス(nervous) 」を使います。気持ちが張り詰め、注意深くなっている心理状態を指し、心拍数が上がる、呼吸が乱れる、手が震えるなど、身体的不良が見られるのも特徴です。

一般的に、人前で何かをする時、あるいは、その直前に緊張感を覚えます。緊張感によっていつもの調子がでなかったり、思わぬミス(凡ミス)を引き起こしたりしてしまうと、「緊張に弱い」と言われることがあります。「あがり症」という言葉もほぼ同義で、「緊張感に負けている」といった、ネガティブな意味で用いられます。

ミュージシャンをやっていると、人前で演奏する機会、いわゆる「本番」が幾度となくあります。よく「プロの人は、本番でも緊張しない」と言いますが、正直、僕はそうでもありません。やっぱり、本番前は緊張しますし、ステージに立っても、緊張感が少し残っています。

ただ、見ている人の数には、あまり左右されません。といっても、300人を超える数は経験していないので、1,000~10,000人クラスになると、また変わってくるのかもしれません。とりわけ、大御所の方と共演する時に、緊張度が高まる傾向にあります。それでも、手が震えるほど緊張はしませんし、その緊張が原因でミスをすることもありません。



★オススメ ライブ




僕が一番緊張するのは、「ライブしましょう」と、話が持ちかけられた時です。誰と共演するか、どんな曲を演奏するか、どこでやるのか、そういった具体的な情報が入ってきた時に、最も緊張します。「自分にできるのか」「無理なんじゃないか」と真剣に悩むのですが、本番に近づくにつれて、だんだんと緩和していきます。これは、大学へ行っていた時も同じで、「卒業(進級)までに、これだけやります」という説明を受けた最初の1、2カ月が、一番ピリピリしていました。卒業試験を受けるころには、「こんだけやって無理やったら無理やろ」と、なかば投げやりに近い状態でした。

往生際が悪い人ほど、緊張に弱いのかもしれません。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


上部へスクロール