神曲

コメントが流れるタイプの動画で音楽を聞いていると、時折「神曲!」という発言を目にすることがあります。その動画の特徴を表す「タグ」にも「#神曲」とついていて、「どの辺がダンテなのかな」とじっくり動画を見るのですが、さっぱりわかりません。どうやらこの場合の「神曲」は、「これは良い曲だ!」くらいの意味しかないようです。優れた技術を持った人のことを「〜の神様」と形容することがあるので、それにあやかった表現と言えます。そういえば、昔『トイレの神様』という曲がありましたが、一体どんなトイレなのでしょう。

歌手や楽曲が信仰の対象である、という意味で「神」を使っている人たちもいます。彼らにとってバンドや音楽は「魂の解放者」「心の拠り所」「癒し主」なのでしょう。これは紛れもなく宗教です。本人たちが満足しているのは良いかもしれませんが、「信仰の対象がいずれ滅びる」というのは宗教として致命的な欠陥と言えます。そこまで打ち込めるならクリスチャンになれば良いのにと、思いましたが、目に見えるもの、耳で聞こえるものでなければ信じられないのかもしれません。バンドが解散して「癒し主」が「いや死ぬし」にならないことを祈ります。



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