ピックでコイル弦をこすってギュイーンってするやつ

ギターのテクニックの1つですが、正式名称は知りません。コイル弦とは、1本の弦を軸に弦をもう1本、電磁コイルのように細かく巻きつけたものです。ギターの場合、4~6弦がこれにあたります。当たり前のように「コイル弦」と言いましたが、これも正式名称かどうかわかりません

弦表面の凹凸部をピックでこすることで、独特のサウンドが得られます。同じコイル弦を持つベースでも可能なテクニックですが、ベーシストがギュイーンしているところを見たことがありません。指で弾くことが多いからでしょうか。同じギターでも、ガットギターはガット弦のため、ギュイーンできないと思われます。また、アコースティック・ギターよりエレキギター、特に、ロックやメタルのジャンルでよく用いられています。

このテクニックの素晴らしいところは、素人目にも「これならできる」と思わせられるくらい簡単なテクニックで、かつ、派手な音が出せることにあります。実際にやってみると、ピックの角度だったり、こするスピードだったり、音色だったり、難しい点はあります。しかし、ただこするだけで、それっぽい(格好良い)音が出せます。

僕が最初に覚えたギターのテクニックもこれで、チューニングよりも先に覚えました。ギタリストの友人に、「ギター貸して」と頼んではギュイーンしまくるので、さぞ迷惑なドラマーだったでしょう。「ピックが削れる」と嫌がれるので、それ以来、財布にピックを忍ばせるようにしています。



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似たようなエピソードが、ドラムにもあります。僕が最初に覚えたのは、8ビートではなく、スティック回しでした。人差し指と中指でスティックの中心部分を挟み、先端で円を描くように回します。これもやってみるとわかりますが、簡単なテクニックのわりに、見た目が派手なのです。利き腕は、1週間くらいで回せるようになりました。ちなみに、8ビートは3カ月ほどかかりました。

このように、どんな楽器にも、ちょっとしたことで派手な効果が得られるテクニックがあります。ただ、残念なことに、管楽器では思い当たりません。むしろ、管楽器は、「むっちゃ難しいのに見た感じ地味」というテクニックが多い気がします。フラジオとか、「ただ高い音出してるだけやん」で終わりそうです。マウスピースなしで演奏している人もいますが、あれも地味です。「1人の演者がサックス3本を同時に吹く」というのもあり、あれはかなり派手ですが、そう簡単にできるものではありません。まず、楽器を揃えるのが大変です。

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