靴とドラムの関係

ドラム・セットの中で最も低音が出るバス・ドラムは、フット・ペダルという専門の道具を「踏む」ことによって音が出ます。また、2枚のシンバルを重ね合わせたハイハットの開き具合も、ハイハット・ペダルという道具の「踏み加減」で調節します。足を使って積極的にコントロールする楽器なので、足に装着している靴も楽器の一部」と考えているドラマーは少なくありません。スティックにこだわるのと同様に、様々な靴を試し「ドラム専用シューズ」なるものを用意しているドラマーもいます。

靴とドラムの関係の前に、「靴を履かない」、つまり「裸足」という選択肢について考えてみましょう。多くのドラマーが素手でスティックを握っているように、裸足でペダルをコントロールしているドラマーもいます。裸足のメリットは「動作が軽い」「細かいニュアンスを出しやすい」「安い」などが挙げられるでしょう。逆にデメリットは、「ペダルの形状によって演奏が左右されやすい」「怪我をしやすい」「汚い」などが挙げられます。この「裸足のメリット、デメリット」を参考に、靴の特徴を挙げていきましょう。

ドラム・セットの演奏を想定して靴を選ぶ際に、考慮すべき点は「重量」「見た目」「形状」の3つです。「重量」は靴全体の重さのことで、軽ければ軽いほど裸足の音色に近づきます。重い靴を使うとコントロールが難しくなりますが、裸足では出せない重量感のあるサウンドで演奏することができるでしょう。「見た目」は、サウンドへの直接的な関わりはありませんが、演奏のジャンルによって求められるデザインというものが存在します。たとえば、結婚式で演奏する時は革靴、浜辺で演奏する時はサンダルが適当とされています。観客から見えにくい足元とはいえ、十分考慮すべき点なのです。



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「形状」については、多くのチェックすべき点があります。「サイズ」は、大きいものは締め付けられない分、足への負担が少なくなりますが、コントロールしにくくなります。小さいものは足と一体になって動かせるので、コントロールは利きますが、長時間履いていると足を痛める恐れがあります。「靴底の厚さ」は厚ければ厚いほど重くなりますし、薄ければ薄いほど裸足のニュアンスに近づきます。「靴底の形状」は、凹凸が多いものは滑りにくくしっかりと踏みやすいのに対し、凹凸が少ないと摩擦が少ないため、足をスライドさせて演奏するのに向いています。

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