講師の影響とは、いかなるものか

私用で1ヶ月ほどレッスンを休んでいた生徒様が久しぶりにレッスンに来たところ、休む前とは比べものにならないほど上達していたことがあります。叩けなかったフレーズが叩けるようになっていましたし、まだレッスンでやっていない部分まできちんと予習していました。

ある生徒様は、腕を骨折して1ヶ月間レッスンを休むことになりました。怪我をしているから、当然ドラムの練習はできません。それにも関わらず、休み明けのレッスンでは以前と変わらない演奏をしてみせたのです。まだ何も教えていないのに、譜面を渡した翌週にはもう叩けるようになっている生徒様もいます。

このように、講師抜きで上達する生徒様がいます。こういったケースに出くわすと、講師の影響とはなんと微々たるものかと思い知らされます。影響と言うと、「格好良い」とか「素敵」といった好意的なものがまず思い浮かびますが、「嫌い」や「苦手」という「反発」も影響の一種です。生徒様に好かれるのが目的であれば好意的なものだけを狙えば良いですが、すべての生徒様に好かれるのは、たとえ神様になったって不可能でしょう



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僕はどちらかと言えば保守的な教え方をしているため、自由で創造性に富んだ演奏が好きな人にとってはストレスになるかもしれません。しかし、それはそれで良いと思っています。「こんな保守的なミュージシャンにはなりたくない!」と生徒様が反発すれば、もっと革新的なミュージシャンになれるでしょう。講師にとって大切なのは反発を起こさないことではなく、反発を起こした後のフォローではないでしょうか。

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