モチベーション

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以前、とある生徒様に「どうやったらドラムを楽しむことができますか?」という風な質問を受けたことがある。講師を始めて3年目、大抵の質問には答えてきたつもりだけれど、この質問には未だに答えられずにいる。櫻井にとって、これ以上に難しい質問はないかもしれない。

ドラム教室に来る大半の人は「ドラム(叩くこと)が好きで、上手になりたい」という動機で習いに来ている。前述した質問者もドラムが嫌いというわけではなさそうなのだけれど、「モチベーションが保てなくて好きになれない」という風なことを仰っていた。予習も復習もしてくる生徒様であり、確実に上達しているのだけれど、冒頭で書いた通り「楽しくない」のだそうだ。

手っ取り早くモチベーションを上げるものといえば「結果」だ。「コンクールで入賞する」といった大きな結果でなくとも、「先週できなかったことが今週できるようになる」というのも結果である。「できない自分に気がついた」も立派な結果だ。こういった小さな結果の積み重ねがモチベーションに繋がっていくのではと想像するけれど、結果を信じることができない人も世の中にはいる。現に質問者は上達しているのにも関わらず、その結果を実感できていないだ。この手のタイプの人はどんどん上手くなっていく傾向にあるが、楽しむことが目的である場合は損な性格であると言える。

櫻井個人は、楽しむ必要はないと考えている。楽器を始めた当初からドラムは仕事だと思っているし、好きになるつもりもない。「ドラムが嫌いなのに、どうやってモチベーションを保っているんですか?」と聞かれたことがあるけれど、モチベーションで仕事をするのはどうかと思うので、「モチベーションは保っていません」が答えになる。しかし、これは「モチベーションが低い時の対処方法」にはなっても、「モチベーションを上げる方法」にはならないだろう。好きになる、をコントロールするのは難しい。

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