前回(『ドラムスティックの回し方【前編】』)は、最もポピュラーなスティックの回し方について解説しました。今回は別の回し方をいくつか紹介します。
〇縦回転
人差し指や中指を軸に、スティックを縦方向に回転させるテクニックです。人差し指と中指で挟んで回すと半回転、続いて、中指と薬指で挟んで回すと1回転します。
半回転の見た目は地味ですが、チップとグリップが入れ替わるので、クローズド・リム・ショットをする際に素早く切り替えられる、というメリットがあります。
動画では右手を使って時計回りに回していますが、反時計回りすることも可能です。反時計回りと時計回りを繰り返すと、このような動きになります。
〇横回転
親指を軸にスティックを横方向に回転させるテクニックです。右手の場合は反時計回りに回します。難易度の割に見た目が地味なのが玉にキズです。
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〇空中回転
スティックを放り投げてキャッチするテクニックです。縦回転同様、半回転させればチップとグリップが入れ替わります。見た目は派手ですが、滞空時間をコントロールするのが非常に難しいため、リスクは高くなります。
〇レギュラー、マッチド・グリップの切り替え
前編で紹介した8の字回しの応用で、最も実用的なスティック回しです。人差し指と中指で挟み、スティックを回転させると同時に手の平を返します。左手の場合、マッチド・グリップからレギュラー・グリップへ移行する際は反時計回り、レギュラー・グリップからマッチド・グリップへ移行する際は時計回りに回します。
前編で書いた通り、腱鞘炎には注意しましょう。また、慣れないうちはスティックを落としてしまうので、近隣住民の迷惑にならないよう、絨毯や布団の上で練習しましょう。