楽器を売る方法には、主に以下の3つが挙げられます。
1. 知人に売る
2. 楽器店で買い取ってもらう
3. オークションに出品する
1は売り手(自分)が値段を決めることが多く、2は買い手(この場合、楽器店)が値段を決めます。3は、初めに値段を決めるのは売り手ですが、最終的な値段(落札額)を決めるのは買い手(この場合、落札者)になります。
商品価値の高いものであれば、どんな方法でも高く売れるでしょう。しかし、そうでもない商品を高く売るためには、「売り手が値段を高く設定する」か「買い手に高く買わせる」といった工夫が必要になります。両者は似て非なるものなので注意しましょう。
〇売り手が値段を高く設定する方法
おおざっぱに言うと、10万円の商品を20万円で売ることです。その商品の良い部分にクローズ・アップし、さも20万円の価値があるようにコマーシャルします。10万円の商品を2つ用意して「普通なら40万円で売るところですが、今回は35万円にしましょう」と言えば、相手に「5万円得した」という印象を与えられます。お察しの通り、通信販売でよく使われる手法です。
しかし、近年はインターネットが当たり前のものとなり、誰でも手軽に情報を得られる時代となっています。商品名を検索すれば適正価格がすぐに表示されるため、ちょっとでも値段が高いと売れない傾向にあります。
〇買い手に高く買わせる方法
前項との違い、「買い手に『高くても買いたい』と思わせること」がポイントとなります。たとえば、本番直前に楽器が壊れた人は、多少値段が高くても同じ楽器が欲しいと考えます。砂漠のオアシス理論、あるいは、富士山の水理論と言ったところdしょうか。必要な人に必要なものをリーチしに行くわけです。
もう1つ、確実に高く買わせる方法があります。しかも、砂漠のオアシス理論のように相手を探す必要もなく、むしろ「ぜひ買わせてほしい」と買い手がこぞって集まってきます。その方法とは、まず、売りたい楽器に油性ペンを使って自分のサインを入れます。その後、芸能人になってドラマやバラエティなどに出演し、知名度を上げます。レギュラーを任されるくらいまで有名になれば、数倍どころか数十倍の値段で売れる可能性があります。お試しあれ。