鼻歌

誰でも手軽にできる楽器演奏の1つです。鼻で歌っているというより、声帯から発せられた声を鼻腔で響かせている、でしょうか。正確には「鼻リバーブ」と言うべきかもしれません。口を使わないので、歌詞を歌うことはできません。「ららら」や「るるる」のように、意味のない言葉で歌っているのを鼻歌に含むことがあります。英語にすると「ハミング(humming)」ですが、日本でハミングと言うと「楽曲の中で用いられる歌唱法の1つ」みたいな専門性が含まれているように思えます。日本でいうところの鼻歌とは「日常生活の中で行なわれる独唱行為」のことです。

いつでもどこでもできる演奏行為であるため、道を歩きながら鼻歌をすれば路上ライブ、つまり、迷惑行為になります。会議中の鼻歌はゲリラ・ライブでしょうか。カラオケと同じで、歌っている本人は気持ち良くても、周りにとっては騒音になっていることが多いです。他人に嫌な思いをさせないためにも、鼻歌をするのは自宅などの閉鎖空間に留めておくことが望ましいでしょう。望ましいのですが、「1人で鼻歌をしている」という状況は、それはそれで怪しいかもしれません。また、一般的に鼻歌は機嫌が良い時にする動作です。「ああ、腹が立つ」とイライラしながら鼻歌する人はまれでしょう(ミュージカルみたいです)。

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妻いわく、僕は作業中に鼻歌をしていることがあるそうです。たしかに、桃鉄の特急カードを使っている時のBGMや、クロックタウン(初日)のBGMを鼻歌しながら作業していた記憶があります。あと、「オッケー」の代わりに長3度下降のインターバル(ミ→ド)の鼻歌で返事している自覚もあります。機嫌が良いと言うより、作業に没頭していると鼻歌が出てしまうようです。妻にとってはいい迷惑でしょう。まったくもって頭が上がりません。


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