拝啓15の君へ

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拝啓15の君へ

こんにちは、ティモです。15の君がこの手紙を読んで、まず、驚いたことがふたつあると思う。ひとつは、自分の名前が変なカタカナになっていること。もうひとつは、思っていたより「拝啓」という漢字が難しいことだ。名前については、あまり心配することはない。あと2年くらいしたら、名付けた張本人と運命的に出会うことになる。できたら、どうして「ティモ」なのか、理由を聞いて、27の僕に返事を書いてほしい。漢字については、僕も未だに驚いている。何より、この手紙を書いているマイクロソフトワードが、「拝啓」と書いた瞬間、自動的に「敬具」と、終わりの言葉が出てきたことに驚いている。技術はどんどん発展しているけれど、勉強ができないのは、たぶん、君のころから変わっていない。

さて、なぜ27の僕が15の君に手紙を出しているか。あと5年くらいしたら、とある著名なアーティストが同名のシングルをリリースするけれど、それは直接関係ない。細かい理由は色々あるけれど、一番大きな理由は、やはり今、この手紙を書いている僕に追いつく必要があるだろう。もう7年プラスして12年後、つまり、次の羊年になる時を待ってほしい。ひょっとしたら、君は薄々わかっているかもしれないけれど、この12年間は、今まで君が過ごした15年の何倍も早く、濃い時間になる。眠っている時間が勿体なく感じるほど起きていたくなる、きらきらした日々で、同時に、落ち込んでいる暇なんかないくらい、戦いの連続だからだ。だけど、不安を感じる必要はない。君はもう戦い方を知っているし、武器もちゃんと持っている。思う存分、暴れ回ってほしい。

中学卒業を目前に控えた15の君は、何を不安に思っているだろうか。進路については夏休み前に決まっていると思う。初恋もまだだったはずだ。不安、とは少し違うかもしれないけれど、今、君を一番思いわずらわせているのは、学校の教師の存在だろう。新しく赴任してきた教師に対し、「あなたには経験が足りない」と嫌味を言ったのも、たしか中学3年生の時だったと思う。「先生という職業に就いている奴は全員、気が狂っている」と憤っている真っ直中ではないだろうか。これについても、心配いらない。むしろ、面白い結果になる。意味がわからないと思うけれど、答えを焦らないことだ。もっとも、せっかちな性格は、今もあまり変わっていない。

厳しい寒さが続く、まだ春の遠い季節ではございますが、どうぞお身体をご自愛くださいませ。

かしこ

櫻井ティモ

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