ペンはシェークより強し

『13歳のハローワーク』の人気職業ランキングで、毎年トップを飾るプロスポーツ選手という職業があります。昔から男子の憧れの夢として定番ですが、最近は、なでしこJAPANの活躍で、女子にも人気があるそうです。日本で最も数が多いプロスポーツ選手はボクサーですが、13歳に人気なのは、野球やサッカーなど、球技のプロスポーツ選手のようです。ちなみに、球技のプロスポーツ選手で最も数が多いのは、ゴルファーです。

最近は、世界で活躍する日本人選手も珍しくなくなりました。球技は、背の高い欧米人が有利というのが通説です。ところが、背の低い日本人(アジア人)が活躍できる球技が1つあります。ご存知、卓球です。英語では、「テーブルテニス(Table tennis) 」と表記しますが、口語では「ピンポン (Ping-pong) 」と言うのが普通です。

卓球のラケットは、大きく分けて「シェーク型」「ペン型」の2種類に分かれており、それぞれ握り方、フォームが異なります。簡単な見分け方としては、両面にラバーが貼ってあって重いのがシェーク型片面だけにラバーが貼ってあって軽いのがペン型です。両面にラバーが貼ってあるペン型もありますが、共用でラケットを使い回すようなシチュエーションではまず、お目にかかれないでしょう。

シェーク型は、フォア、バック共に攻守に優れますが、インコーナーの球に対応しづらいです。そのため、卓球台から距離を取って戦うのが基本戦術になります。いっぽうペン型は、インコーナーの球には強いのですが、バック側に打たれると滅法弱いという特徴があります。バック側を警戒しすぎた結果、フォア側に大きく打たれることもあるため、ボールに対する反射神経や脚力接近戦に持ち込むといった工夫が必要になります。

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ラバーにもいくつか種類があります。最もポピュラーなのは、平らな形状の「裏ソフト」です。ポピュラーなのに「裏」と呼ばれるのは、もともとはデコボコした形状のラバーを貼るのが普通だったのが、ある時それを裏表逆に貼ったら回転がかけやすくなって強くなったため、という背景があります。本来のデコボコしたラバーも「表ソフト」という名前で使われています。こちらはボールに回転がかけにくい分、相手の回転の影響も受けにくいという性質を持っています。

これだけ言った後になんですが、僕は、元卓球部だとか、誰かに習ったことがあるという経験は、一切ありません。昔、日曜日に教会で友人らと卓球した際、こてんぱんにされたのが悔しくて、その翌日、図書館で3時間かけて卓球の教本を読みふけったのが、ことの発端だったりします。次の日曜日に再戦した際、「イメージトレーニングだけでここまで進化するのか」という恐怖を与えるまでに上達した経験があります。しかし、見違えるほど上達はしたのですが、1セットも取ることはできませんでした。やはり、経験に優る上達はありません


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