デュオ

ミュージシャン2名で編成されたアンサンブルのことで、日本語では、「二重奏」と言います。ボーカリスト×ボーカリスト、サキソフォニスト×サキソフォニストなど、同じ楽器2名はもちろん、異なるパート2名(ソプラノ×テナー、アルト×バリトンなど)で編成されたものも含みます。特に、後者は、2人の演者がそれぞれ異なる部署を担当することで、音域、フレーズなどがぶつからず、楽曲のバランスが整えられます。そのため、メロディ楽器×メロディ楽器、コード楽器×コード楽器といった、同系統の楽器デュオよりも、メロディ楽器×コード楽器といった、別系統の楽器デュオの方が一般的です。

メロディ楽器で代表されるのは、ボーカル、トランペットやサックスなどの管楽器、バイオリンやチェロなどの弦楽器があります。コード楽器は、ピアノやビブラフォンなどの鍵盤楽器(鍵盤打楽器)や、ギターが挙げられます。ポピュラー音楽では、ボーカル×ピアノやボーカル×ギター、クラシック音楽では、バイオリン×ピアノの組み合わせがよく見られます。

ドラムは、リズム楽器(打楽器)という性質上、あまりデュオに向いていません。音楽の三大要素(メロディ、ハーモニー、リズム)のうち、ドラムは、基本的にリズムしか奏でられません。バランスを欠いてしまうわけです。しかし、フリージャズにおけるメロディ楽器×ドラムの組み合わせのように、例外があります。これは、フリージャズが、「ハーモニーを必要としない(むしろ、敬遠される)」という特質を持った音楽であるためです。つまり、デュオの一方がリズムだけ(ドラム)でも、音楽的にバランスが成り立つのです。



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あとは、リズム楽器×ドラムの組み合わせです。これは、アンサンブル全体で、パーカッション・ソロのような効果が狙えます。ただ、これは、音楽的要素よりも運動的要素が強くなります。かなり飛び道具的なパフォーマンスとなるでしょう。

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