つぶあん、こしあん

どちらもあんこの一種です。種類といっても「あずきを煮たものを潰す(つぶあん)か、こす(こしあん)か」、製法の違いがあるだけで、どちらも同じあんこです。味もほとんど変わらないと思いますが、「こしあんは食べられるけど、つぶあんは苦手」という人が僕の周りに多いです。どうやら豆の食感が苦手だそうです。グリンピースが食べられない心理に近いものを感じるため、気持ちはわからないでもないです。ちなみに僕はつぶあんもこしあんも食べられますし、グリンピースも食べられます。ん? グリンピースじゃなくてグリーンピースだっけ?

統計的にも「こしあん派」は半数以上を占めているようで、つぶあんは虐げられる立場にあるようです。たとえば、あんぱんは「表面についているケシの実が黒ならつぶあん、白ならこしあん」という風に差別化されています。お正月に食べる、温かいあんこに餅を入れた料理にいたっては、つぶあんを使ったものを「ぜんざい」、こしあんを使ったものを「おしるこ」と、名称まで変わります。しかし、「ぼたもちはつぶあん、おはぎはこしあん」というわけではありません(食べる時期の違いで、両者ともにつぶあん)。あんこを差別なく対等に扱うのはようかんと大福くらいです。

大福といえば、料理に詳しい友人いわく「いちご大福はこしあんに限る」そうです。理由を訊ねたところ、「つぶあんだといちごの食感が損なわれる」そうです。なるほど、料理によっては向き不向きがあるのだな、と思いましたが、こないだ食べたいちご大福はつぶあんでした。たいそう美味でした



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昔見たテレビ番組いわく、西日本はつぶあん、東日本はこしあんを好む傾向があるそうです。僕はどちらかと言えばつぶあん派ですが、生まれは北海道ですし、関東育ちです。ただ、両親ともに西の人なので、親の影響が強いかもしれません。しかし、赤福(三重県)は完全にこしあんです。

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