「Ctrl + S」の人生

Ctrl(コントロール・キー) + S」はウィンドウズにおける「上書き保存」のショートカット・キーです(マックの「command + S」と同じ)。僕は、ブログを書く時も譜面を作る時もこのショートカット・キーを多用しています。数えたことはありませんが、手が止まる度に癖のように押しているので、10秒に1回くらいの頻度で使っているような気がします。酷い時はCtrlキーを押しながらSを連打していますし、「もしデータが消えたらどうしよう」という強迫観念があるのかもしれません。保存先も本体だけでなく、外付けHDDやクラウド上にバックアップを取っています。「抜かりない」と言えば聞こえは良いのですが、防弾ガラスに囲まれた自室で籠城するゴルゴのターゲットみたいです。

仕事に関しても特に心配性で、普段レッスンで使っているスマホが何らかのトラブルによって使えなくなった時のために、予備のスマホを準備しています。音声ケーブルや充電ケーブルも2本ずつ用意していますし、パソコンは1台しかないので、壊れて使えなくなった時の対処法をいくつか考えています。それでも「2本とも駄目になったら」とか「上手く対処できなかったら」と不安は尽きません。これは、僕の不器用さに起因します。器用な人は不測の事態になってもその場で何とかできるのでしょうが、僕はそれができません。だからいつもトラブルのことを考えていますし、失敗を想定しているのです。

このような保守志向は、とにかく安定を求める傾向にあります。ルーチン・ワークが苦になりませんし、ローリスクを好みます。好意的に見れば「平和」ですが、「退屈」とも言えるでしょう。何も影響を受けませんし、影響を与えることもありません。それが悪いわけではありませんが、ミュージシャンには向いていないでしょう。もちろん、僕も例外ではありません。よくもこんな性格で音楽講師をやっているな、と不思議に思っています。



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しかし、聖書には「あなたの道を主にゆだねよ。主が成し遂げてくださる(詩篇37:5)」と書いてあります。僕はギリギリまで自分の人生を手放そうとしないので、不信仰を反省しています。最後の最後で投げ出すので、神様も苦笑いしているのではないでしょうか。しかし、そんな崖っぷちのタイミングでも何とかしてくださるのだから、感謝してもしきれません。アーメン。

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