2000~2020年 櫻井ティモが選ぶ最強J-POPベスト3

某音楽番組で「2000〜2020年 プロが選ぶ最強J-POPベスト30」という特集が組まれたので、便乗しました。「2000年代~2020年」という期間が絶妙ですし、この記事を書いている時点ではまだオンエア前なので、どんな曲がランクインするか検討がつきません

番組がどういった基準で選んでいるかはわかりませんが、今回は「個人的に好きな曲」というより、「時代を変えるほどの影響力を持った曲」という基準で3曲ピックアップしました。「J-POPベスト」なので対象は邦楽のみ、一応順位もつけましたが、どれも甲乙つけ難い曲だと思います。

3位『恋』(2016) / 星野源

楽曲自体もブレイクしましたが、同曲を起用したドラマもヒットしました。星野源は作詞作曲、プロデュース、歌唱、ギター、マリンバ、ピアノなどの音楽関係だけでなく、同ドラマの主演男優と同曲を使用した「恋ダンス」のダンサーも務めています。その他、エッセイやコラムなどの執筆活動もしていることもあり、星野源のマルチミュージシャン性と、「ジェネラリストの時代」の到来を告げる代表曲となりました(参考『ジェネラリストの時代』)。

2位『何なんw』 (2020) / 藤井風

ここ最近の音楽業界はどのジャンルもテクニック的に打ち止めになりつつあり、「高度な音楽」よりも「模倣しやすい音楽」に人気が集まりがちでした。『何なんw』は久しぶりに、「完璧」という言葉が相応しい極めて高尚な楽曲です。歌詞、メロディ、アレンジ、演奏技術、どれもハイレベルでありながら目新しさがあります。藤井風自身、若さとキャラクターに恵まれ、さらにルックスまで良く、ここまで兼ね備えたアーティストは宇多田ヒカル以来ではないでしょうか。



★オススメ ライブ




1位『メルト 』(2007) / Supercell

ここ10年で市場を拡げ、音楽業界のスタンダードとなった「ボーカロイド音楽」を商業的にヒットさせた最初期の楽曲です。この楽曲のヒットがあったからこそ、「インターネットを介した音楽文化」が発展し、いわゆる「ボカロP」と呼ばれる音楽形態や、「歌ってみた」「演奏してみた」などの音楽様式がメジャーとなり、米津玄師やYOASOBIなど、多くの才能あるアーティストが台頭しました。J-POP史の教科書があるなら、間違いなく1ページを飾る楽曲でしょう。

皆様のJ-POPランキングはどのようなものでしょうか? ちなみに、僕の個人的なJ-POPランキング1位は『YUMEGIWA LAST BOY』(2001) / スーパーカーです(参考『人生の名曲10選』)。

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