腱鞘炎の恐怖

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以前『ミュージシャンが陥りやすい5つの病』という記事の冒頭でも取り上げましたが、腱鞘炎とは指や手首、ひじを動かす際に鋭い痛みを覚える疾患で、ミュージシャンが最も陥りやすい職業病です。特に弦楽器奏者は、弦を押さえ続けたり、はじいたりする動作が多いため、指や手のひらに腱鞘炎を抱えやすくなります。

腱鞘炎の恐ろしい点は、まず年齢関係なく発症しやすいところ。10代、20代の若者が腱鞘炎を抱えるケースも珍しくありません。また、症状が軽いうちは休めば回復しますが、重いと慢性になりやすく、治療してもすぐに再発してしまいます。大げさでもなんでもなく、二度と楽器が弾けなくなるのです。

友人のギタリストは重度の腱鞘炎を抱えていて、日本で認められていない手術をするために海外まで行きましたが、結局再発してしまいました。大学卒業を目前にして腱鞘炎になり、ピアニストに転向した元ベーシストもいます。もちろん、1回生からやり直しです。

対策としては、症状が回復するまで楽器を弾かないこと、これに限ります。「練習しなきゃ上達しない」と焦るかもしれませんが、「練習が続けられない体質なのだ」と、持って生まれた自分の成長スピードを呪うしかありません。症状が回復したのち、身体の負担にならないようにフォームを見直したり、マッサージやストレッチなどの準備運動をしたりするなどの改善策を取り入れる必要があるでしょう。

このブログを書く少し前、櫻井は右肘と右手首に腱鞘炎の症状が表れていました。「下手なフォームでギターを弾いているせいだろう」と思ってしばらくギターに触れないようにしていたのですが、なかなか良くなりません。「このまま一生ギターが弾けなくなったら」と想像して恐ろしくなりましたが、結局、腱鞘炎の原因は「右手だけで重い荷物を持っていたこと」でした。冷え込むこの季節、体調管理には十分注意されたい。



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