ドラムとスポーツの関係と、「ドラム筋」について

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以前「リズムは運動的要素が強い」という内容のブログを書いたけれど、「ドラムはスポーツに通じるものがある」と言っているドラマーは意外と多い。櫻井の専門学校時代の先生も、「スティック・コントロールはボールを投げるように」とか「バスケのドリブルみたいにスティックをバウンドさせる」というようなことをおっしゃっていた。某有名スタジオ・ミュージシャンも「スティックを剣道の竹刀のように振り、叩くのではなく打つ」「ドラムを叩くにはボクシングのパンチのような瞬発力が必要」と、格闘スポーツに例えている。

最近始めたツインペダルだけど、確かにドコドコやってる時は水泳でバタ足している感覚に近いものがある。たぶんこれは、櫻井に水泳経験があるからそう思うのであって、例えば、ある有名なツーバスドラマーは「100メートル走を全力で走るように踏む」と、短距離走に例えていた。どちらも無酸素運動だから、それだけ瞬発力が必要、ということなのかもしれない。

スポーツに関してはほとんど無知なので憶測になってしまうけれど、少なくともドラムに関しては、筋力トレーニングなどによる身体作りは必要ない。朝ランニングしても、毎日ダンベルを持ち上げても、ドラムは上手くならない。同じ筋力でも、ドラムを叩くのに必要な筋力、いわゆる「ドラム筋」は、ドラムを叩くことでしか得られない。当たり前だけれど、この点がドラマーとそうでない人の最大の違いと言える。例えば、運動神経の良い人、耳の良い人は比較的すぐにドラムを叩けるようになるけれど、長い期間ドラムを叩いている人と比べると決定的な差が出る(特に音色)。ただし、この場合の「差」とは、優劣の差ではないので注意。

では、ドラムとスポーツの共通点は何か。やはり憶測の域を出ないのだけれど、「いかに無駄な筋力を使わないか」、つまり、「脱力することが大事」という点なんじゃないかと思う。人間、脱力しているつもりでも、無意識のうちに力が入ってしまっているものなのだ。これは「性格」にも同じことが言える。自分では柔軟な考え方をしているつもりでも、イドの下には頑固なエゴが眠っているものである。脱力できる人とできない人では決定的な差が出る。この場合の「差」は優劣の差である。

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