テンポキープのコツ

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「テンポキープ」、あるいは「タイムキープ」とは、一定の拍を保持した状態で楽器を演奏する技術、能力のこと。このテクニックがないと、フレーズによってハシったりモタったり(速くなったり遅くなったり)してしまうため、まとまりのある演奏が難しくなる。ドラマーに要されることが多いけれど、ミュージシャン全員が会得しておくべき基本スキルと言えるだろう。

どうすればテンポキープを身につけられるか。やるべきことは大きく分けて2つある。1つは正確なテンポを知ることだ。正確なテンポとはフレーズの速さではなく、フレーズの裏に感じる一定のビート、カウントのことである。音源に合わせるだけでなく、メトロノームを活用すると良いだろう(参考『メトロノーム・トレーニング』)。ただメトロノームに合わせるだけでなく、メトロノームに合わせて足をタップしながら演奏できるようになろう。

もう1つは自分のテンポを知ることである。自分の演奏がメトロノームと合っているかどうか確認する必要があるわけだ。慣れないうちは、演奏しながら確認作業するのは大変難しい。落ちついて客観視するために、カメラやレコーダーを用いて自分の演奏を録画、録音すると良いだろう。自分よりも上手い人に演奏を聞いてもらい、アドバイスを受けるのも悪くないと思う。

櫻井がドラムを演奏し始めた当初、テンポキープは大きな壁の1つだった。自分では合っているつもりでも、後で聞き返すと全くテンポキープできていない。だから、初めのうちはとにかく自分のリズム感を疑っていた。耳が信用できないので、身体の疲労具合というか、筋肉の感覚で演奏していたこともある。そんな試行錯誤を6、7年は繰り返していたと思う。どれほど華麗な技を披露したとしても、テンポキープができていなければ雑音である。

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