Aiの活用

学生の生徒様から、「友達がAIを使ってレポートを書いて提出していた」という話を訊きました。便利な使い方だ、と感心したので、僕も早速使ってみました。文章の形を整えるのにこれほど有用なツールはないでしょう。

たとえば、「ドラム・スティックの材質による音の違い」というレポートを書いてみましょう。キーワードとして、以下の語句を入力します。

300文字以内
主な材質はヒッコリー、メイプル、オーク
ヒッコリーは柔らかい材質
メイプルは固く軽い材質
オークは固く重い材質
材質の特徴が音に表れる

できた文章がこちら。

「ドラム・スティックの材質による音の違い」
ドラム・スティックの材質は音の特性に影響を与えます。主な材質にはヒッコリー、メイプル、オークがあります。ヒッコリーは柔らかい材質で、メイプルは固く軽い材質です。
一方、オークは固く重い材質です。これらの材質の特徴は、演奏時に音に表れます。ヒッコリーの柔らかさは、より柔らかく温かみのある音を生み出します。メイプルの固さと軽さは、明瞭で明るい音をもたらします。オークの固さと重さは、力強く深みのある音を作り出します。
ドラマーは材質を選ぶことで、演奏スタイルや好みに応じた音を追求することができます。



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さらの状態からここまで書けるのですから、普段からノートの内容をAIに入力していれば、細かくキーワードを指定することなく、簡単に文章が書けるでしょう。

いくつかAIの文章を妻に読んでもらったところ、彼女は「中身がない」とおっしゃっていました。この感覚は非常に的を射ていて、AIの文章は形が整っているものの、意義のない、いわゆる「形骸化した文章」なのです。

つまり、逆を言えば、「AIが書いていない内容」を考えれば中身のある文章になり得る、ということです。上の例で言えば、「なぜ材質が音の特性に影響を与えるのか」などでしょうか。ためしにAIに訊いたところ、「ドラム・スティックの材質は振動の伝播や吸収に影響を及ぼすため、その結果として発生する音の特性に差が生じる」という旨の文章が返ってきました。

このサイクルを続ければ誰でも比較的容易に文章が書けるでしょう(書くのはAIですが)。大事なのは文法や語彙より、観察と疑問です。同じことが、楽器演奏にも言えるのではないでしょうか。

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