友人から「お前は不健康だから、もう少し野菜をとった方が良い」みたいな指摘をされたことがあります。当時僕はアイルランドに住んでいて、主食はジャガイモでしたし、ウイスキーを嗜んでいたため、「野菜は充分とっている」と答えたら「バカじゃないの」と呆れられてしまいました。芋も麦も立派に野菜だと思うのですが、どうして呆れられたのでしょうか。
芋と麦といえば、焼酎の主原料としても有名です。いにしえの人々は健康を考えて、あえて芋や麦から焼酎を作ったのではないでしょうか。ビールも主原料は麦です。ワインはぶどうから作られますし、ブランデーは果実から作られます。不健康志向であるなら、わざわざ野菜や果実を発酵させたり、蒸留させたりしないでしょう。
「ひょっとして、芋や麦が悪いのではなく製法に問題があるのか」とも思いましたが、チーズや味噌、納豆などの発酵食品は身体に良いとされています。僕は発酵食品も好物でよく食べていました。ご飯に納豆とたまごと醤油をかけたものを3年間続けていたこともあります(参考『エクストリーム食生活』)。言うまでもなく醤油も発酵食品なのですが、「全体的に茶色い」と非難されてしまいました。
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もしかして、茶色い食べ物が身体に悪いのでしょうか。芋も麦も茶色と言えなくもない色をしています。焼きそば、たこ焼き、コロッケ、豚カツなど、不健康の象徴とも言うべき粉物と揚げ物はほとんど茶色です。つまり、アーモンドやくるみといったナッツ類も身体の毒というわけです。玄米よりも白米の方が健康的、ということです。ということは、日本酒は身体に良いのです。今後は「とりあえず生」ではなく「とりあえず純米」がトレンドになるかもしれません。