小中学校における音楽の授業の未来

義務教育課程における音楽の授業とは、幼少期の感性を育んだり、「クラスで団結する」といった社会性を学んだりするのが目的です。一応テストはありますが、進学にはあまり影響がない科目であり、おざなりにする生徒も多いです。

授業内容は「表現(楽器演奏)」と「鑑賞」の2つに分けられます。表現の授業で主に用いられるのは「歌唱」です。楽器だと鍵盤ハーモニカリコーダー、トライアングルやハルミスといった小型のパーカッションなど、いずれもメンテナンスが容易で安価、かつ大量生産できる楽器が用いられます。ギターやドラム・セットなどのポピュラー楽器は、子どもが扱うには精巧すぎます(壊しやすい)し、学校側も手に負えない(管理できない)ため、授業で用いられるのは小学生高学年以降のごくわずかな期間だけです。

鑑賞の授業で扱われる題材は、ほとんどがクラシック音楽です。国内外問わずあらゆる名作を鑑賞するのは良いのですが、テストに出るのは「この作曲家は誰でしょう」「これらの音楽が生まれたのは何時代というでしょう」「空欄に当てはまる歌詞を答えなさい」といった問題です。たしかに、知識は身につくかもしれません。ただ、音楽というより歴史と国語のテストです。

近年はダンスの授業が取り入れられるなど、義務教育の授業内容が多様化しています。この流れに便乗すれば、音楽の授業に革命を起こすことができるかもしれません。そこで今回は、「将来、小中学校における音楽の授業で扱われそうな課題」を3つ挙げます。現代の音楽業界に通じる先進的な内容を選んだつもりですが、ひょっとしたらすでに扱われている可能性もあるので、あらかじめご了承願います。

◯聴音

和音や調判定は難しいかもしれませんが、インターバル(音程)なら小学生でもできるでしょう。使うのは白鍵だけに限定して、小学生低学年は完全5度まで、高学年は1オクターブまでとします。中学生からは黒鍵を増やすのもいいでしょう。費用もかかりませんし、耳も鍛えられます。



◯音響機材

スピーカーやマイクといった音響機材の扱い方を学ぶ授業で、たとえば、「スピーカーにマイクを近づけてはいけない理由」や「正しいマイクの持ち方」などを学びます。音楽に関わらず役に立つ技術ですが、音楽というより理科の授業になっている気もします。

◯DTM

デスク・トップ・ミュージック」の略で、パソコンを使った音源制作のことです。作曲目的ではなく、操作方法を教える授業にすれば楽典の知識も必要ありません。フリー・ソフトも多くあるので費用もかからないでしょう。難点は、ソフトによって操作方法が大きく異なるため、授業内容を統一しにくい点と、やはり音楽というよりパソコンの授業なのではないかという点です。



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