フェザリングって意味あるの?

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フェザリングはドラム・セットにおけるバス・ドラムの演奏法の一種。英語で「
Feathering」と書くことからわかるように、羽(feather)のような柔らかいタッチで演奏するため、耳をすまさなければ聞こえないくらい音が小さい。主にジャズ音楽で用いられ、ウォーキング・ベースと同様に4分音符を刻むことが多い。

ジャズ・ドラムの教則本で始めの方に書かれていることがあるため、ジャズを演奏する上で欠かせないテクニックかと思いきや、実際はそうでもない。アンサンブルに混じったらまず聞こえないし、一定の音符を刻むことで演奏の自由度が下がるため、忌避されることもしばしばある。できて損はないけれど、少なくとも必須ではない

音が聞こえないのに踏む意味はあるのかという疑問があるけれど、どちらかと言えばフェザリングは聞くものではなくなんとなく感じるものに近い。足を動かしているドラマーはもちろん、一緒に演奏しているメンバーもどことなく4分音符のパルスを感じられるようになる気がする。「なんとなく」や「気がする」と書いたけれど、それくらい曖昧なテクニックであることは否めない。

強いて使いどころを挙げるなら、昔ながらのディキシーランド・ジャズではよく用いられる。音楽的理由というより歴史的理由、いわゆる「様式美」だろう。似たような理由でビッグバンド・ジャズに用いられることもあるが、こちらには「他のジャズに比べて自由度が低い」や「大所帯の演奏を一致させるためによりハッキリとしたパルスが必要になる」といった音楽的理由がある。

ちなみに櫻井がフェザリングを踏む時は、大抵「アンサンブル内にリズムが安定しない人がいる時」である。端的に言えば「下手なミュージシャンと演奏している時」だ。こう考えているドラマーは、櫻井以外にも一定数いる。普段フェザリングしていない人がフェザリングし始めたら注意しよう。もっとも、注意したところで手遅れなのだけれど。

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