ドラムの左利き用のセッティング

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一般的にドラム・セットは右利き用にセッティングされており、タム類やシンバル類を右手側に多く配置できるよう、左からハイハット、スネア、バス・ドラムの順にセッティングされている。左利き用のセッティングは、これを真逆にセッティングしたものである。場所が変わるだけなので、ギターやベースのように左利き専用のドラム・セットがあるわけではないが、ツインペダルや電子ドラムなど、一部のハードウエア、パーカッションは左利き用のセッティングに対応していない場合がある。

この左利き用のセッティングには、見た目以外にメリットがない。否、「左利き用のセッティングの見た目が良い」と思うかどうかは個人差があるので、絶対的なメリットにはなりえない。強いて言えば「左利きの人がドラムを始める際にとっつきやすい」という利点があるけれど、始めたてというごくわずかな期間のメリットに対して、背負うデメリットが大きすぎる。「親が左利きで、自宅にあるドラム・セットが左利き用にセッティングされている」みたいな環境だったら仕方ないけれど、先のことを考えると悪い方のハンディキャップにしかならないだろう。

左手を主体としたオープンハンド奏法もそうだけれど、ドラム演奏は左利きに冷遇である(参考『オープンハンド奏法のメリット、デメリット【前編】』『【後編】』)。ところが、左利きの人が右利き用のセッティングでドラムを叩くと、リズムも音量もバランスが良い。統計を取ったわけではないけれど、右利きの人に比べて成長が安定する傾向もある。観察するに、右利きは「右手じゃなければ駄目」という人がほとんどだけれど、左利きは「左右どちらでも一緒」という人が多い。左利きと言いつつ、実態は両利きであるわけだ。

以上のことから櫻井は、左利きの人であっても右利き用のセッティングでドラムを演奏することを勧めている。どうしても、という場合は左利き用のセッティングでもレッスンを承るけれど、「セッティングの変更にかかる時間もレッスン時間に含まれるため、もったいないですよ」とアドバイスすると、だいたいの人が右利き用のセッティングを選んでいる。セッティングを変える暇があったら、その分演奏した方が上達する、という話。

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