これからのバンドが売れるために必要な5つのこと

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「これからの」と銘打ったものの、今現在、櫻井はバンド活動をしているわけではないので、これから述べることは、やや古い情報であること、客観的立場からの考察に限定される。しかし、今まさに活動中のバンドがないがしろにしているポイントでもある、と見受けられるので、参考程度になれば、と思う。

1. コンスタントに曲を生産すること

曲は、バンドにとって一番の商品である。商品がなければ会社(バンド)は儲からない。たとえば、1日に2曲作曲したとする。週に1度はライブ演奏するとして、週6日×2曲=12曲/週で作曲すれば、月に50曲ほど商品を生産できる。いわゆる「良い曲」である必要はない(その基準はバンドが決めるものではない)。できた50曲の中から、2パーセントの曲が採用されたとしても、月に1曲はニーズに応えられる。1年続けてようやくアルバム1枚、かなりギリギリのラインだろう。倍の4曲/日が望ましい数字だと言える。これをコンスタントに続けていくとなると、「バンド内に作曲できるメンバーが限られている」という状況はナンセンスである。よほどの天才でもいない限り、ドラムしか叩けないドラマーは即刻クビにした方がいい。

2. 演奏技術を上げること

昔は、演奏が下手であっても、曲が良ければ売れる時代だった、と言える。しかし、ここ最近売れている新人バンドは、すべからく演奏技術が凄い。一番の原因は、インターネットの動画配信サイトなどで手軽に音楽をアウトプットできるようになり、「良い曲」が飽和状態になったためだろう(ボーカロイドがいい例だと思う)。ようするに、「良い曲」だけでは売れない時代になったわけである。演奏技術は上を見ればキリがないが、最低ラインは「ミスをしない(正確には、ミスしても即座にフォローできる)」である。「テンポがキープできない」なんて言っているドラマーは即刻クビにした方がいい。

3. 狭いニーズを狙うこと

以前書いた「オタクから学ぶ、趣味の共有化と固有化」という記事で少し触れたけれど、消費者のニーズは今後「万人に受ける」よりも「ある特定の分野に受ける」といった共有するもの(広く浅いニーズ)から固有するもの(狭く深いニーズ)に変化していくものと考えられる。つまり、「誰もが知っている国民的人気バンド」を狙うのは、リスクが高い。狭いニーズを狙うには、音楽性を追求するのももちろんだけれど、「バンド名」「バンドメンバー」「楽器構成」なんかも工夫できるポイントだと思う。逆を言うと、たとえば、「ボーカル、ギター、ベース、ドラムの4人編成」といった極めて平凡な楽器構成だと、それだけでハンディキャップになりえる。「ドラムはバンドの要」といった古い考えを持っているドラマーは即刻クビにした方がいい。

4. 無駄な支出を減らすこと

儲けを出すために必要なビジネスの基本である。たとえば、莫大な料金を支払ってレコーディングして、たかだか数千円のCDを販売する行為。少しは採算が取れるかもしれないけれど、ネット配信にするとか、もっと支出の少ない別のやり方があるはずだ。事務所に所属するのも本来貰えるべき報酬が事務所に対して支払われるわけだから、一種の支出である。本気で儲けたいなら個人経営を真剣に考えるべきだ。頭を使って考えようとしない愚かなドラマーは即刻クビにした方がいい。

5. 人間関係を最重視すること

この項目が最も重要である。この項目さえクリアできれば、たとえバンドで成功することはなくても必ず売れる。というのも、あなたに報酬をもたらすのはあなた自身ではなく、あなた以外の他人に他ならない。端的に言えば、自分以外の他人は収入源なのだ。相手が報酬を支払いたくなるような人間関係を築くこと、これが売れるメカニズムである。いくら音楽的才能に秀でていても、交友関係の薄いドラマーは即刻クビにした方がいい。

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