楽器が高い!

今年(2023年)の冬から春にかけて、楽器など音楽器材の値段が高くなりました。値上げ自体は珍しいことではないのですが、今年の上げ率はおよそ1.5倍から2倍と甚だしくなっています。

数値だけ見ると「今の楽器は高い!」と思いがちですが、どちらかと言えば「これまでが安すぎた」のではないでしょうか。技術はどんどん進歩していますし、材料だって無限ではありません。コロナ禍であれだけ経済が止まっていたのですから、そのしっぺ返しと思えば2倍くらいになるのは妥当なのでは、と思います。

消費者側の主な対応は「高いまま買う」「安いものに切り替える」「高いものが安くなるまで待つ」があります。お店の棚を見た印象ですが、安い商品ばかり品切れしていることから察するに、「安いものに切り替える」の人が多いのだろうな、と予想しています。

もちろん、高いまま買ってくれる層、つまり、お金を落としてくれる人も一定数いるでしょう。企業もそれがわかっているから、高いものはより高く、安いものは薄利多売するラインナップになり、ミドルクラスの品揃えがなくなっていくわけです。



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今後、安いものは材料がなくなり、価格が高騰し続けるでしょう。高いものの需要はなくならないので、企業は多少存えるかもしれませんが、「楽器=高級品」が加速し、特にアコースティック楽器離れに拍車がかかるのではないでしょうか。

こんなことを書くと「ミュージシャンの立場でそんなネガティブなこと言うな! ぷりぷり」とされる方がいらっしゃいますが、「楽器が高い! ぷりぷり」という、どうしようもないコメントよりネガティブ度は低いのではないでしょうか。

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